甲子園はじまりましたねー、毎年高校野球ファンを熱く唸らせ感動させる夏の風物詩。
今年も変わらず熱い戦いを期待できそうですが、最近忙しさにかまけて各県各校の勢力図的な把握を怠っていたなと。
高校野球ファンとしてはこれはいけないということで、今回は夏の甲子園(選手獲大会)にスポットをあて、全国各県のこれまでの戦績を整理してみたいと思います。
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各県の通算優勝回数とその顔ぶれとか
都道府県 | 優勝回数 | 試合数 | 勝利数 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 大阪 | 12回 | 246試合 | 162勝 | .659 |
2位 | 愛知 | 8回 | 211試合 | 126勝 | .597 |
3位 | 東京 | 7回 | 291試合 | 162勝 | .559 |
3位 | 広島 | 7回 | 184試合 | 112勝 | .612 |
3位 | 兵庫 | 7回 | 222試合 | 133勝 | .599 |
3位 | 和歌山 | 7回 | 193試合 | 118勝 | .615 |
7位 | 愛媛 | 6回 | 180試合 | 115勝 | .642 |
7位 | 神奈川 | 6回 | 186試合 | 117勝 | .629 |
9位 | 京都 | 4回 | 203試合 | 116勝 | .574 |
9位 | 福岡 | 4回 | 169試合 | 89勝 | .527 |
11位 | 千葉 | 3回 | 163試合 | 92勝 | .564 |
※勝率には引き分け数も考慮されています
上記図は、第1回大会(1915年)から昨年第96回大会(2014年)までの通算優勝回数3回以上の都道府県の成績をまとめたものです。
まず断トツの優勝回数を誇るのが大阪です。
12回という優勝回数は2位の愛知を大きく上回り、全国でも唯一の2桁優勝を飾っています。
近年の大阪桐蔭の快進撃もさることながら、過去にはあのKKコンビ率いるPL学園の全盛期も後押しし堂々の1位に。
特に、KKコンビのいたPLはその3年間での甲子園通算成績(選抜含む)は20勝3敗(勝率.870)で勝率の爆上げに貢献。ってそりゃ伝説になりますわ笑
12回の内、PL学園4回(78、83、85、87)、大阪桐蔭4回(91、08、12、14)と両校だけで2位の愛知に並ぶ圧倒さ。
そんな2位愛知ですが、ここには何を隠そう大正義中京商業(現:中京大中京)がおりまして、なんと1966年までの優勝回数7回の内6回は中京商業というガチっぷり。
その後優勝からは遠ざかっていたものの、あの2009年決勝対日本文理との一戦。エース堂林が最終回につかまり「日本文理の夏はまだ終わらなーい!」の実況絶叫、アゲアゲ上々をなんとか凌いで優勝したのもなんだかんだで中京大中京。
ということで愛知の優勝回数8回の内、7回は中京商業(現:中京大中京)ということになりました。
その他常連の東邦や名古屋電気高校(現:愛工大名電)が優勝してないのはやっぱり意外。
3位以下には、東京・神奈川・千葉の関東勢、兵庫・和歌山・京都の関西勢、広島・愛媛の中国四国勢と唯一九州からのランクイン福岡が並びます。
東京は1974年以降東西2校が出場しており、その分試合数が上乗せされています。1976年以降、5~10年おきに優勝を重ね、近年も安定した成績を残している印象です。
全国屈指の激戦区、神奈川は1998年松坂大輔率いる横浜高校の春夏連覇以来遠ざかっているため奮起を期待したいところ。
また広島・愛媛は、2位愛知と同じ現象が起きている県で、広島7回の内6回は広島商業、愛媛6回の内4回を松山商業が大会制覇をしてます。
優勝回数とその他データから諸々
データを見てみると、改めて優勝回数と各県の勝率が一致していないことがわかります。
1位の大阪に関しては勝率も1位なため何も言うことはありませんが、2位以下の都道府県では、ちょっとおもしろい点がちらほら。
7位の神奈川・愛媛は、優勝回数こそ6回ですが勝率.629と.642は大阪に次ぐ2・3位につけています。優勝までは中々いかないものの、大会通して良い成績を収めがち。毎回いいところまで行くんだけど、そこからがなーという優勝しない程度の好成績が神奈川・愛媛の特徴。なんだか世知辛い。
その反対が3位東京。7度の優勝を勝率.559で成し遂げる都であり、勝ち進むときは一気に制覇し、負けるときはあっさり負ける傾向にあると言えそうです。
東西2校が出場する分、優勝チャンスは他県の2倍!ってまぁそんな単純計算でないにしろ、周りからは羨める環境を十分活かして頑張って欲しいと思います。
東京とほぼ同じ勝率(むしろ.005上回る.564)の千葉が、東京の半分も優勝できていない現実がそのアドバンテージを際立たせている感あり。千葉、グレずにがんばろう。
まとめ
今回は優勝回数上位ランカーだけでしたが、逆にまだ優勝していない県を見ると意外に東北6県が残っていたりとまだまだ掘れそうな予感。
東北ダルビッシュ、花巻東菊池雄星、仙台育英佐藤由規やら良い選手が沢山な気もしますが、これも巡りあわせや時の運、甲子園の悪魔的ななにがしの影響ってことでしょうかね。
ライブで楽しみ、こうした過去データから更に楽しみを深める。高校野球ファンとして更なる見所を掘り起こしていきたいと思います。
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